有松・鳴海絞(ありまつ・なるみしぼり)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.有松・鳴海絞を売りたいお客様へ

有松・鳴海絞は愛知県名古屋市周辺の地域で行われた絞り染め技法です。江戸時代以降から国内で高いシェアを確立しており、伝統工芸品として今日まで多くの作品が生みだされています。ルーツを豊後に持つ有松・鳴海絞は独自性の高い紋様と味わい深い色彩表現が特徴で、買取の場では高値が付けられることも珍しくありません。

このページの目次

2.有松・鳴海絞についての解説

有松・鳴海絞は現在の愛知県名古屋市辺りを中心に発達した絞り染め技法です。名古屋城築城の際に迎えられた豊後の職人達から伝わった製法が洗練され、独特の様式になりました。江戸時代中期にはすでに国内で多くの有松・鳴海絞が流通しており、その活動の流れは現在も失われていません。鳴海絞は知多郡発祥、有松絞は愛知郡発祥というように元は別々の地域で誕生した文化でしたが、名古屋市に各地区が併合してからはまとめて呼称されるようになりました。

3.有松・鳴海絞の歴史

有松・鳴海絞が一般化したのは江戸時代、徳川幕府が開かれて間もない頃だと言われています。有松絞と鳴海絞は当初区分されていて、この内有松絞は尾張藩の特産物として製造が奨励され旅人の土産物として人気を博しました。その流れから有松絞は地域の名産としてブランドを獲得し、1781年頃ともなると特定の業者にしか絞りの営業権が与えられない等、特別なものとしての地位をさらに高めていきます。近代化が行われるにつれ他地域の絞り文化の発達、戦争の影響等が技術や職人が失われるきっかけを作り、技法自体の存続が危ぶまれてしまいますが、現代では技術の保持を望む声が多く、鳴海絞と合わせて文化の再興に向けた活動が行われています。

4.有松・鳴海絞の買取査定ポイント

有松・鳴海絞は作家の知名度や制作時期、点数はもちろん、保存状態によっても値段が大きく変動します。傷みやシミがなく、状態が良好ならば高値買取も期待しやすいでしょう。著名な作家による作品ならば真作の証明である各付属品の有無も査定で判断されます。

代表的な査定ポイント
  • 傷みやシミ、汚れが無く状態が良好かどうか
  • 付属品の有無
  • 作家の評価や知名度

5.有松・鳴海絞の取引相場価格

着物の価値は製作した作家や素材、品物の状態によって変動します。例えば、有松・鳴海絞の夏物浴衣は18,000円の価格で取引されました。こちらは身丈が161.5cm、裄丈が68cmの作品で全体に装飾された花模様と爽やかな青みによる涼しげな印象が特徴的です。細かいシミは一部存在するものの、全体的な難はありませんでした。また、同じく有松・鳴海絞である菊紋浴衣には約15,000円の値段がついています。こちらは身丈155.5cm、裄丈67cmで、シミが多少見られましたが模様のインパクトと発色の良さの影響で良品扱いとなりました。

6有松・鳴海絞の買取についてのまとめ

有松・鳴海絞は豊後の職人から伝わった技法が現在の愛知県名古屋市周辺で洗練・確立された絞り技法です地域の名ブランドとして江戸時代から高い人気を獲得していましたが、近代化につれて職人の数が減少し、現在は文化の再興に向けた活動が目立ちます。古くから続く地域独特の技法ということから、歴史の資料的価値やプレミアが付加される品物も珍しくありません。

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