吉田 文之(よしだ ふみゆき)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.吉田 文之の着物作品をお持ちの方へ

吉田文之は優れた象牙作品を制作した人間国宝です。「撥鏤(ばちる)」という象牙彫りの技術を用いて、生き生きとした線や色の表現を行い、着物関連の小物などを生み出しました。吉田文之のライフワークは作品づくりだけにとどまらず、技術の研究や伝統芸術品の復元なども行い、その技術と功績は高く評されています。

このページの目次

2.吉田 文之の着物作品についての解説

吉田文之は奈良県生まれの工芸家です。かんざしや帯留めなどといった着物関連の象牙作品を主に制作しました。特に「撥鏤」を用いた象牙彫刻で知られ、日本で唯一この技術を伝承している人物でした。撥鏤とは「撥ね彫り」とも呼ばれる技法であり、これを用いることにより、線と色の抑揚が美しい作品を生み出すことが可能になります。さらに、吉田文之は美しい色やぼかしにこだわり、研究を重ね、新しい表現を確立していきました。高い技術と経験は評価され、撥鏤の技術においては重要無形文化財に認定されています。

3.吉田 文之の経歴や着物作品の特徴説明

吉田文之は、1915年奈良県奈良市に誕生しました。もともとは漆芸を学んでいましたが、戦争から復員してからは独立し、撥鏤の技術に没頭するようになりました。その後は展覧会への出展を重ねて技術を磨き、その腕前は広く知られるようになります。1985年には「撥鏤」の重要無形文化財保持者に認定されました。精力的に活動を続けた吉田文之は、2004年89歳で逝去しました。

4.吉田 文之の着物代表作品の紹介

  • 紅牙撥鏤尺(1978年)
  • 紅牙撥鏤撥(1983年)

5.吉田 文之の着物作品の買取査定ポイント

吉田文之の作品の買取においては、その作品が吉田文之の真作であるかどうかが最も重要です。それを見極めるためには証紙や落款、箱が手掛かりとなるので、これらも準備しておきましょう。また、真珠や宝石などの装飾品が付いているかどうかによっても査定額は変わります。さらに、保存状態が良ければ高い評価を期待できるでしょう。

代表的な着物作品の査定ポイント
  • 真作であるかどうか(証紙・落款・箱の有無)
  • 装飾品が付いているか
  • 保存状態はどうか

6.吉田 文之の着物作品の取引相場とは

吉田文之の作品は10万円を超えるものから数千円のものまで、幅広い価格帯で取引されています。例えば、深い緑色が美しい象牙の帯留めには150,000円の値がつきました。こちらは横3.83cm、縦2.16cmのサイズで、栞・箱付きの状態の良い作品でした。また、朱赤が鮮やかな象牙の帯留めは、94,000円で取引されています。こちらは幅5.5cm、縦2.6cmで、箱付き、経年によるスレが見られるお品でした。

7.吉田 文之の着物作品の買取査定まとめ

吉田文之は「撥鏤」の技術で人間国宝に指定されている象牙作品の工芸家です。撥鏤の技術を追求し、線や色に濃淡をつけた抑揚のある表現を行いました。また、自身の作品づくりにとどまらず、技法の研究や文化財の復元、織物の監修など幅広い活躍も見せ、大きな功績を残した人物でもあります。吉田文之の技術は高く評価されており、作品の買取にあたっては、高額査定を期待できます。