柚木 沙弥郎(ゆのき さみろう)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.柚木 沙弥郎の着物作品をお持ちの方へ

柚木沙弥郎は民藝思想に基づいた装飾が特徴的な染色家、及びアーティストです。まど・みちお氏の『せんねんまんねん』や宮沢賢治氏の『雨ニモマケズ』といった絵本の挿絵を担当しているためご存知の方も多いでしょう。和洋の要素を所々に散りばめたユニークな作風は日本のみならず海外でも親しまれています。帯地製作を2009年で終了している関係から、着物・帯類の買取では柚木沙弥郎作品は希少価値がつきやすく高値での取引が期待できます。

このページの目次

2.柚木 沙弥郎の着物作品についての解説

柚木沙弥郎は人々の暮らしの中で生まれ見出す美、民藝を模様や要素として作品に取り入れた作家です。味わい深い色味やデザイン、装飾が施された作品群はある種絵画的で見ている人に感動を与えます。作品によっては海外的なテイストや要素を取り入れていますが、和の様式をベースにしているため、斬新でありながらも伝統から逸脱した印象は受けません。ユニークな世界観を感じさせる柚木沙弥郎の作品は多数のコレクターから注目されています。

3.柚木 沙弥郎の経歴や着物作品の特徴説明

柚木沙弥郎は1922年東京の田端において洋画家である柚木久太の次男として生を受けました。20歳となる1942年に柚木沙弥郎は大学入学し美術史を学ぼうとしますが戦争の関係から美術館に勤務することになってしまいます。しかし、そこで出会ったのが柚木沙弥郎のライフワークとも言える民藝思想でした。民藝思想を牽引した柳宗悦による著書や作家達の作品群と出会い、柚木沙弥郎は当時活動していた民藝作家芹沢銈介に師事します。そして、本格的に染色技法について研鑽を重ねていき国画会展やたくみ工芸店画廊で入選する等輝かしい活躍を果していきました。活動は織物だけではなくインテリアや絵本製作にも派生し、1996年には絵本『魔法のことば』がスイスの国際図書賞にノミネートされます。近年は世界的な画家であるマティスやピカソが作品制作したアトリエとして名高いイデム・パリ(Idem PAris)でリトグラフを作成し更なる注目を浴びました。

4.柚木 沙弥郎の着物代表作品の紹介

  • むら雲三彩型染紬着物(1969年)
  • 並ぶ人(1982年)
  • 波(2001年)

5.柚木 沙弥郎の着物作品の買取査定ポイント

柚木沙弥郎作品は現在製作を中止しているものが存在する関係から品物によっては希少価値が付随しやすいのがポイントです。本人による真作で傷みやシミ、シワ等が無ければ条件にもよりますが高値買取も狙えます。

代表的な着物作品の査定ポイント
  • 真作や品質を証明する証紙等の付属品
  • 着物の産地(大島袖といった有名産地の品物は高値が付きやすい)
  • 品物の状態は良好かどうか
  • 丈の加工有無(長さ調節等が行われていると価値が下がりやすい)

6.柚木 沙弥郎の着物作品の取引相場とは

取引相場価格は真作の是非や保存状態、付属品の有無によって大きく変わります。過去の例ですと枝葉幾何学文が施された型絵染名古屋帯は約9万4千円の値が付きました。こちらは長さ375cm、幅30.2cm程度の作品でカラフルな花と枝葉に描かれた幾何学模様にユニークさを感じる一品でした。シミ等の傷みが見られる品物でしたが目立つ程の難は無く、付属品やタグが存在することや2009年以降柚木沙弥郎が帯地制作を中止しているということも相まって、比較的高値の取引となっています。また、柚木沙弥郎による型染め半幅帯の作品は約4万円の値が付きました。こちらは長さ4m幅16cmの品物で、すっきりとした藍色と黒の配置に印象画のような味わい深さを感じる一品です。白いスレが見られたものの全体的に状態は良好でした。

7.柚木 沙弥郎の着物作品の買取査定まとめ

柚木沙弥郎は民藝思想からなる模様や装飾が特徴的な着物作家兼アーティストです。民藝模様や要素を作品に取り入れていた芹沢銈介の下で技術を学び、多数の展覧会で入選や受賞を修めました。ワクワクする気持ちを大事にして制作を行う柚木沙弥郎の作品は和をベースにしつつ北欧や西洋要素が混ざり合っており、美しさのみならず時にはユニークさも感じられるようになっています。柚木沙弥郎は帯地制作を2009年に終了しているので、品物によっては稀少価値が付き高値買取も望めるでしょう。

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