細見 華岳(ほそみ かがく)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.細見 華岳の着物作品をお持ちの方へ

細見華岳は、綴織(つづれおり)唯一の人間国宝です。綴織は平織の一種で、強く張った丈夫なタテ糸に、杼(ひ)に通した色糸をヨコ糸として織り込んだ厚くて張りのある絹織物です。奈良時代に中国からもたらされ、いったん下火になるものの、江戸時代後期に京都西陣において再興しました。女性の高級帯地として多く用いられるもので、細見華岳は選び抜いた色糸によって格調高い文様を織り、高く評価されています。

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2.細見 華岳の着物作品についての解説

綴織の技術者は、爪先で糸を1本1本掻き寄せて文様を織り描くため、爪を櫛状に砥いで使います。その技法を「爪掻(つめがき)」と言い、細見華岳の爪も同様に整えられていました。戦前までは京都の御室(おむろ)で織られたものが本綴れと称され、御室界隈には綴れを織る機屋が集中していました。細見華岳は徴兵と戦後のシベリア抑留を経て、綴れの聖地である御室に工房をかまえ、精力的に制作します。幾何学模様を主としたデザインで、それまでの重厚で華美な西陣の綴織の常識を覆す少ない色数で、上品な作品を発表しました。

3.細見 華岳の経歴や着物作品の特徴説明

細見華岳は1922年に兵庫県に生まれ、京都西陣織の製作所にて綴織の技術を習得します。のち、日本伝統工芸展にて各賞を受賞しました。1991年、沖縄県立芸術大学美術工芸学部教授に就任し、学生の指導にあたります。1992年、京都府指定無形文化財「綴織」保持者に認定されます。1993年、勳四等瑞宝章を受章し、1997年、重要無形文化財「綴織」保持者(人間国宝)に認定されました。2002年、京都市文化功労者として表彰されます。2012年、89歳で永眠しました。作品は文化庁、東京国立近代美術館、シルク博物館などに所蔵されています。

4.細見 華岳の着物代表作品の紹介

  • 紗変織夏帯「渚の月」(1984年)
  • 綴帯「友愛」(1985年)
  • 有紋薄物着尺「爽」(1987年)

5.細見 華岳の着物作品の買取査定ポイント

まずは細見華岳の真作であるかが重要です。証紙があればなお良いでしょう。ただし、傷やシミ・カビ・強い締め跡があるなど、保存状態によっては買取価格が下がってしまうことがあります。

代表的な着物作品の査定ポイント
  • 細見華岳本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か(シミや傷みがないかなど)
  • 素材は何か

6.細見 華岳の着物作品の取引相場とは

細見華岳の綴織の価値は非常に高く、青緑色に黄土色の筋の入った未使用の帯締め(正絹・箱付)が14,500円にて落札されています。また白に所どころ黄色の糸と金糸を織り込んだ中古の帯締め(正絹)が10,500円ほどで落札されています。細見華岳の着物を買取業者に売るのであれば、状態にもよりますがさらなる高価買取が期待できます。

7.細見 華岳の着物作品の買取査定まとめ

細見華岳は希少価値の高い綴織の第一人者です。爪で糸を1本1本掻き寄せて織る爪掻の綴織は、手間と時間と高度な技術が必要です。複雑な模様であれば1日にわずか1cmしか織り進めないものもあります。作品は帯や帯締めなど多岐に渡り、 着物買取においても人気のある作家で、状態によっては高価買取もあり得ます。

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