坂口 幸市(さかぐち こういち)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.坂口 幸市の着物作品をお持ちの方へ

坂口幸市は、友禅染の加賀小紋の伝統を受け継ぐ日本工芸会正会員です。加賀小紋は、繊細な伊勢型紙を用いた着物で、典雅ではんなりとした趣があります。作品は石川県立美術館に収蔵されており、高く評価されている作家です。

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2.坂口 幸市の着物作品についての解説

坂口幸市は、細密な型紙による加賀小紋の技法を学び、2枚の型紙で1つの文様をつくる「二枚白」という技法で二枚白小紋を制作しています。作品は、異なる2色で染めることによる深い地色と、型紙の彫師と共同して創作する独自の文様とが高い評価を得ています。 そもそも小紋には、地名のついたものに「江戸小紋」「加賀小紋」「京小紋」があります。そのうち「加賀小紋」は石川県金沢市でつくられている小紋で、坂口幸市が手がける型染の板場友禅小紋と、手描友禅小紋に分けられます。ただ、どちらも加賀五彩(藍、臙脂、黄土、草、古代紫)と呼ばれる5色で構成されており、京小紋より落ち着いた色合いであり、江戸小紋よりも柔らかな印象が特徴です。

3.坂口 幸市の経歴や着物作品の特徴説明

坂口幸市は1944年に長野県に生まれます。1981年に第28回日本伝統工芸展に初入選、また翌年日本伝統工芸染織展に入選し、その後も連続して入選を重ねます。1983年に日本工芸会正会員に認定されます。1991年に第47回金沢市工芸展に出品し金沢市長最優秀賞を受賞、同年、第33回石川の伝統工芸展にも出品し、石川県知事賞を受賞しました。

4.坂口 幸市の着物代表作品の紹介

  • 付下小紋「春の流れ」(1981年)
  • 小紋着尺「菱に竜」(2000年)
  • 訪問着小紋「凛」(2018年)

5.坂口 幸市の着物作品の買取査定ポイント

まずは坂口幸市の真作であるかが重要です。保存状態がよく、証紙があればなお良いでしょう。シミや傷みなどが少なく状態がよいかどうかも査定のポイントとなります。

代表的な着物作品の査定ポイント
  • 坂口幸市本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があれば尚良し)
  • 落款はあるか
  • 保存状態は良好か(シミや傷みがないかなど)
  • 素材は何か

6.坂口 幸市の着物作品の取引相場とは

ネットオークションでは、薄い水色の地に手描きの鉄線があしらわれた坂口幸市の小紋訪問着(正絹・中古)が約1万円で落札されています。未使用であればさらに高額となり、たとえば浜縮緬の小紋(正絹)は約2万8千円、また、夏物で薄水色地の絽の小紋訪問着(正絹)は、約3万円で取引されています。二枚白にて小紋を制作するのは現在、坂口幸市ただ一人と言われており希少性が高いため、高額での買取が期待できます。

7.坂口 幸市の着物作品の買取査定まとめ

加賀小紋の第一人者である坂口幸市は、伊勢型紙を二度付けした二枚白の技法で、伝統的な小紋に現代の風趣をくわえた繊細で優雅な作品を生み出しました。気品漂う作品にはファンも多く、状態の良いものは高額査定になる可能性もあります。

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