佐野 猛夫(さの たけお)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.佐野 猛夫の着物作品をお持ちの方へ

佐野猛夫は、おもに昭和に活躍した染色家です。ろうけつ染めに新手法を取り入れたことで知られ、1960~1970年代に制作した水をテーマにした作品がとりわけ高く評価されています。その作品は、東京国立近代美術館や京都国立近代美術館に収蔵されています。

このページの目次

2.佐野 猛夫の着物作品についての解説

佐野猛夫は、染色の可能性を追求して多様な布地を用いたり、実用性を離れた自由な表現を試みたりしました。1960年以降は、草木を写実的に描く図案ではなく、これまでにない抽象図案にも挑戦しました。また、1964年より自由な蠟の操作を求めてバック・ワックス技法による制作を試み、1967年京都市立美術大学のインドネシア調査旅行に参加してジャワ・パリ島を中心に染織技法の調査を行うなど研究を進めてもいます。

3.佐野 猛夫の経歴や着物作品の特徴説明

佐野猛夫は1913年に滋賀県に生まれました。母の生家は西陣の刺繍業者でした。1932年に京都市立美術工芸学校を卒業。戦前から商工省工芸美術展、帝展、新文展、京都市展などに精力的に出品し多数受賞しています。
戦後は、1946年に第2回日展に臈纈屏風「童女の図」を、1954年に第10回日展に臈纈「風景屏風」を出品して特選を受賞します。1961年に京都市立芸術大学工芸科染織専攻の助教授に就任し、1963年には、同教授となって16年にわたり後進の育成に努めました。1969年に第1回改組日展に「黒い潮」を出品して文部大臣賞を受賞します。1973年には、第4回改組日展に「噴煙の島」を出品して日本芸術院賞を受賞しました。長年の功績が評価され、1974年に社団法人日本学士会よりアカデミア賞を受賞し、1988年に京都府文化賞特別功労賞を受賞しました。また、1976年よりたびたび日展常務理事をつとめたほか、要職を歴任し、1995年に亡くなりました。 著書に、作品集『佐野孟夫蠟染作品』(ふたば書房)、『染織入門』(保育社)、エスキース集『佐野猛夫倉創作の周辺』(マリア書房)があります。
1998年、京都美術館で遺作展が開催されました。

4.佐野 猛夫の着物代表作品の紹介

  • 黒い潮(1969年)
  • 噴煙の島(1972年)

5.佐野 猛夫の着物作品の買取査定ポイント

まずは佐野猛夫の真作であるかが重要です。保証書や鑑定書があればなお良いでしょう。また状態のよさも査定のポイントとなります。

代表的な着物作品の査定ポイント
  • 作者を示す証紙があるか
  • 佐野猛夫本人の作であるかどうか(証紙があれば尚良し)
  • 保存状態は良好か(シミ、焼けはないか、箱が残っているかなど)
  • 素材は何か

6.佐野 猛夫の着物作品の取引相場とは

ネットオークションでは、型染絵(色紙)は4,500円ほどで扱われています。同様に風呂敷2枚組は2,400円で落札され、蠟染の額絵(63.5×85.0cm)は1,834円で落札されています。着物はあまり市場に出回っていませんが、希少なため、状態によってはこれらよりも高値が期待できるでしょう。

7.佐野 猛夫の着物作品の買取査定まとめ

佐野猛夫は、伝統的なろうけつ染の技術を基礎に、時代に合ったより自由な表現を目指して多様な技法の研究を積み、水、潮をモチーフとした抽象的な作品を発表して斬新な感性を示しました。こうした作家物の着物は、中古でも高値での買取りが期待できる場合があります。

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