京組紐(きょうくみひも)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.京組紐を売りたいお客様へ
きものの印象をがらりと変え、その姿を最後に決める帯締めのなかでも、京組紐は京都市や宇治市を中心に作られている組紐です。平安の時代から仏具や神具をはじめとする格の高い品に用いられ、その品位を誇示するために皇族や貴族などの装飾品として重用されてきた京組紐は、都であった京都で発展してきた歴史があります。それでも、和装は人生でも特別な寿ぎの席や最高級の装いとして親しまれていました。装いの印象を決める京組紐帯締めは、非常に人気があります。
このページの目次
2.京組紐についての解説
京組紐はその組み上げ方によってその種類が300にも及びます。紐の用途によって「平紐」、「丸紐」、「角紐」、「笹波紐」などがあり、絹糸を用いて、手作業で美しい編み目の紐に組み上げます。紐の組み上げに必要な道具も多種多様で、紐を組み上げる為の台も用途によって使い分けられるほどです。その最大の特長は、複雑に組み上げられた緻密で繊細な編み目と絹糸の織り成す優美な光沢と言えるでしょう。また、その見た目に加え実用面でもなかなかの実力があり、容易に切断できない強度を備えています。また帯を締めた時に緩まずにしっかりと押さえる締め具合は着物を着慣れている人も太鼓判を押すほどです。
3.京組紐の歴史
組紐の原型は、単に紐を組んだだけのものがすでに縄文時代に存在していました。飛鳥、奈良時代には大陸から高度な組紐の技術がもたらされ、神事に使われる道具に使用されるなど、徐々に工芸品として浸透していきました。その時代をしのばせる、高度な技術が施された組紐が正倉院に収蔵されています。平安時代、それまで大陸からの雰囲気が如実に残るデザインが一変し、より和風の趣の強いものになります。それと同時に雅な貴族文化を反映し、色彩豊かで複雑な編み目を用いた組紐が冠の房や着物の装飾などに登場します。室町時代には茶道の影響を受け「わびさび」の精神が組紐の作風に取り入れられる一方で、貴族好みの華やかな印象のものから、質実剛健を表した渋さを好むものに変化していきます。武士の力が台頭してきた鎌倉時代や戦国時代に入ると鎧兜(よろいかぶと)にも京組紐が使用されるようになりました。そして江戸時代、それまでは身分の高い人々に重用されていた京組紐は庶民に広がり、和装の欠かせない小物である帯締めとして現代に至っています。
4.京組紐の買取査定ポイント
組紐はシミやカビ、虫食いなどがあった場合、査定額が大幅に下がってしまうため、それらを防ぐことがが大切です。また、擦れなどの着用感が少なく、新品に近いほうが査定額がアップします。
代表的な査定ポイント- 京組紐であるかどうか
- 複雑な組であるかどうか
- 素材は何か(正絹であるほか金糸や銀糸などが使われているかなど)
- 保存状態が良いかどうか
- 有名作家、伝統工芸士または有名ブランドかどうか
5.京組紐の取引相場価格
京組紐の価値は有名な作家の手によるものかどうか、どのくらい使用されているか、使われている素材によって変動します。例えば、三ツ杵印ブランドで有名な「渡敬(わたけい)」は『美しいきもの』や『きものサロン』などの有名着物雑誌にたびたび掲載され、着物通の信頼も厚い老舗のため、そこが扱う小物類は自然と高値が付きます。このほか、ブランド店扱いでなくても凝った組み方で複数色のものであれば、高値が予想されます。
6.京組紐の買取についてのまとめ
京組紐はその長い歴史にあって、単なる着物の備品から、着物の持つ雰囲気や気品までも決めるほどにまで洗練され続けて現在に至ります。特に手組みは時間がかかると同時に、伝統工芸士の高齢化で後継者への不安などもあります。年々生産量が減少しているのもあって、市場価値は上がってきているのも事実です。京組紐をお持ちの方は査定に出してみてはいかがでしょうか。
その他の組紐について
お手持ちの品物の作者名などご入力し検索をすると、品物の取引相場価格や品物情報などを閲覧する事ができます。