腹合わせ帯(はらあわせおび)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.腹合わせ帯を売りたいお客様へ

腹合わせ帯は表と裏に同じ寸法の異なる生地を用いた帯です。その独特な性質から昼夜帯とも呼ばれています。また、結ぶ際にお腹の前巾部分を折り合わせて結ぶため、腹合わせという名称が使われるようになりました。大正時代にはカジュアル用帯として人気を博しており、その名残からか現代でも腹合わせ帯作品を求める声が多く、品物によっては高値での買取も行われています。

このページの目次

2.腹合わせ帯についての解説

腹合わせ帯とは表と裏にそれぞれ違う種類の生地を用いて制作される帯のことです。裏に異なる模様が見えるという点から昼夜帯とも呼称されました。腹合わせ帯はその性質上、気分に合わせたリバーシブルな使い方ができるのが特徴で、お洒落帯として江戸時代から明治頃まで庶民に親しまれています。なお、近代化が進むにつれて登場した名古屋帯や戦争の影響で腹合わせ帯の制作は少なくなってしまいました。現代では腹合わせ帯が盛んだった頃に比べると職人の数も制作数も減っていますが、名古屋帯と違って前巾の長さを調節しやすいというメリットがあるため、腹合わせ帯を好んで愛用する方も少なからず存在しています。

3.腹合わせ帯の歴史

腹合わせ帯とは、江戸時代から明治時代にかけて庶民の間で流行した帯です。発祥は元禄時代(1688年~1703年頃)で、当時は帯の結び方が現在と違っているため、仕立てた際の帯紐が長く見えていました。腹合わせ帯は裏表に異なる生地を用いて制作するのが最大の特徴で、使用の際は好みや気分に合わせて両面使い出来ます。元禄時代や世に出たころは黒ビロードと白繻子(しろしゅす)を用いた作品が主流でした。現在は名古屋帯との競合もありますが、腹合わせ帯は、前巾にあたる部分が折られていない点からサイズ調節しやすい帯として親しまれています。

4.腹合わせ帯の買取査定ポイント

腹合わせ帯の作品は保存状態や傷み、汚れの度合いによって買取金額が変動します。新品未使用の状態に近いほど、金額が高くなるので保管やケア方法については作品を所持した時点で把握しておくと良いでしょう。また証紙等の付属品が備わっている作品の場合は、セットにすることで価値を大きく高めることができます。

代表的な査定ポイント
  • 付属品があるかどうか
  • 制作時期や点数
  • 制作作家の評価
  • 作品の状態、品質

5.腹合わせ帯の取引相場価格

腹合わせ帯は品質や状態の良し悪しで買取価格が変化します。例えば、博多織の腹合わせ名古屋帯は約5,100円で買取されました。この品物は長さ295.5cm、巾29.5cmのサイズでバラの紋様や爽やかな柑橘系の地が鮮やかな印象を与えてくれる逸品となっています。多少の汚れ、傷みがありましたが、作品自体は丁寧に制作された力作であるためアンティーク物として査定されました。また、別の腹合わせ名古屋帯は約10,000円の値が付けられています。こちらの作品は長さ363.6cm、巾30.3cmの大きさで描かれた手毬と色彩豊かな色合いが可愛らしい雰囲気を作り上げていました。中古品ですが、状態は良好で目立つシミや傷みも特にありませんでした。

6.腹合わせ帯の買取についてのまとめ

腹合わせ帯は表と裏に別々の生地を用いて制作された帯です。気分に合わせて両面使いできることやサイズ調節しやすいのが特徴で江戸時代から明治時代の間に人気を集めました。名古屋帯の登場等により国内主要シェアから外れていきますが、現在もその独特の使用感に惹かれて愛用する方は数多く存在しています。買取需要も高いので腹合わせ帯をお持ちの方はこの機会に専門家の査定を通して価値をチェックしてみましょう。