甲州印伝(こうしゅういんでん)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.甲州印伝を売りたいお客様へ
漆で模様が描かれた、丈夫で柔らかい鹿皮で作られた甲州印伝の小物類は、使い込むほど手に馴染み、風合いが増していきます。出来立ての漆の光沢も美しいですが、時を経て深みのある落ち着いた光沢になった漆もまた味わい深いものです。高級感がありながら手なじみがよい甲州印伝は長く親しまれることもあり、人気が高いのです。
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2.甲州印伝についての解説
鹿革の表面をヤスリなどでなめし、通気性を高くして漆ののりが良くなるように手を加えてから、白い鹿革を革の芯まで染色していきます。その後、製品に合わせて異なる刃型を用いて余り革が出ないようていねいに裁断します。さらに甲州印伝の特徴ともいえる柄付け(がらづけ)として、革に手彫りの和紙でできた型紙を置き、漆を塗ったへらで均等に塗って行く漆置き技法や、手彫りされた型紙を一色ずつ変えていき色鮮やかに柄付けする更紗技法を施し、およそ3日~7日をかけて印伝革に仕上げます。縫い代を少なくするために革漉き(かわすき)を行い、漆の絵付けで表面にでこぼこがあるため、ていねいに手縫いで縫製することでようやく製品として仕上がるのです。
3.甲州印伝の歴史
印伝は、寛永年間(1624~1643年)に来航した外国人により印度(インド)から幕府に献上され、その装飾革の名称として名づけられたことに由来するとされています。その後、その華やかで鮮やかな色に触発され、国内で作られるようになったものを印伝と呼ぶようになります。江戸時代には各地で印伝が製造されますが、現在にいたるまでその製法が伝わっているのは甲州印伝だけとなっています。甲州印伝の起源は古く、嘉永七(1854)年「甲州買物独案内」にはその記述があり、 江戸末期にはすでに甲州印伝の産地として認定されていたと考えられています。明治期には、信玄袋や巾着袋などが作られ、内国勧業博覧会において褒章を獲得するなど山梨の特産品として不動の地位を築き、大正期にはハンドバック類も製作されるようになりました。その後もスマホケースなど、時代に合わせて製品も多様化しています。
4.甲州印伝の買取査定ポイント
最大のポイントは甲州印伝であるかどうかです。これを証明するものがあると査定ポイントが上がる可能性があります。また、品物にシミやカビ、型崩れなどがあると、査定額が大幅に下がってしまいます。新品、もしくは使用感が少なく新品に近いもののほうが査定額が上がります。
代表的な査定ポイント- 甲州印伝であるかどうか(証明書、裏書などがあるとなおよい)
- 保存状態が良いかどうか
- 印伝の有名店の扱いかどうか
5.甲州印伝の取引相場価格
キーホルダーから財布、カバンまでさまざまな小物として製品がラインナップがあり、オークションサイトではほとんどが新品・未使用で取引されています。鹿革の軟らかさや使いこなすうちに手になじんでくる点などから現代でも年代を問わず十分使いこなせるものなので、取引市場は活況と言えるでしょう。伝統柄のものが多い中、例えばNTTドコモのドコモ茸をかたどったカバンなどはオークションの取引開始の価格が42,000円と高額になることもあります。珍しい柄の印伝であれば小物でも思いのほか高値のつく可能性があります。
6.甲州印伝の買取についてのまとめ
1987年に甲州印伝は経済総理大臣指定の伝統工芸品としてのお墨付きを得たのちも、現代の生活になじむようにさまざまな製品開発が続けられてきました。その攻めの姿勢の一方で、鹿革を丁寧になめして染織、柄付け、縫製という工程は伝統にのっとり手仕事の極みを尽くしています。長く使いこなせるという高級な革製品であるという芯はぶれずに維持し続けているところが、高値で取引される大きな理由となっています。
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