南部古代型染(なんぶこだいかたぞめ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.南部古代型染を売りたいお客様へ

南部古代型染は糊を用いて染め上げる技法です。中国から伝来された技術が原型で今日までに着物、帯、袋、小物と様々な作品が作られてきました。染色法としては独特の野性味や力強い色味が特徴的で、作品の製作時期や作家によってはプレミアが付くことも珍しくありません。

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2.南部古代型染についての解説

南部古代型染は中国から伝わった技術を基にして確立された染色技法です。糊置きを行った布を染め上げていく工程により、仕上がりの際は野性味や大胆な色味が浮かび上がり力強い印象を生み出します。染め上げには南部藍が使用されていましたが、交易が発達するにつれて質の良い阿波藍を用いた作品が多くなりました。南部古代型染は元々武家階級向けの品物だったという経緯もあり、家庭用品から高級品まで幅広い作品が存在しています。

3.南部古代型染の歴史

南部古代型染は中国から伝来された技法です。1624年以降より盛岡藩主御用染師である蛭子屋三衛門が家紋やボタンを南部古代型染で染め上げていたことが、知名度の上昇に大きく関係しています。南部古代型染は後継者や求める顧客に恵まれており、その技術は大きく損なわれることなく職人の手によって今日まで受け継がれました。現代で制作されている作品は、当時の技術がアレンジされているため、発祥当時と区別する意味で古代型染という名称が用いられています。

4.南部古代型染の買取査定ポイント

南部古代型染めは状態が良い程価値が高くなります。その関係から、保存する際は品物の傷みや劣化に気をつけておくのが望ましいです。著名な作家の作品であれば価値が付きやすく、真作であることを表す証紙や付属品が備わっていれば条件の良い査定が期待できるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 傷みやシミ、カビ、劣化等があるかどうか
  • 需要のあるブランドや作家作品かどうか
  • 備わっていた付属品の有無

5.南部古代型染の取引相場価格

着物作品の査定金額は作家の知名度や素材、品質の状態により変わります。例えば、南部古代型染が施された小野三郎作の九寸名古屋帯は約16,000円の価値が付いています。こちらは長さ356cm、太鼓幅30.5cmのサイズで、大々的に描かれている牡丹唐草紋様が目を惹く一品です。多少傷みが見られたものの、作品性そのものに影響を与える要素はありませんでした。また、小野染彩所による南部古代型染の着物は約17,000円で取引されています。この作品は身丈157cm、袖丈46cm程の大きさで、千羽千鳥といった独自の紋様が描かれています。状態も良く、査定では職人作品としての価値が認められました。

6.南部古代型染の買取についてのまとめ

南部古代型染は、中国より伝来した技術が盛岡藩主御用染師である蛭子屋三衛門によって広まり、洗練された技法です。糊付けした生地に染色を行うことで生じる雑味や味わいが人気を獲得し、長期に渡って技法が職人の手で受け継がれてきました。南部古代型染作品は歴史が長い分、さまざまな品物が現存しているため、物によっては高値で取引されることもあるでしょう。

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