ろうけつ染めの着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.ろうけつ染めを売りたいお客様へ

ろうけつ染めとは中国発祥の蝋を用いた染色法のことです。古くから技法が存在し、今日までに着物や帯から絵画まで、広いジャンルの作品がろうけつ染めによって制作されています。ろうけつ染めは色数や凝った細工を増やしていく程制作難易度が高くなっていくため、美麗な作品を作るには相応の技術が必要です。作品の点数や作家のネームバリューによっては希少価値が付き、高値での取り引きが期待できます。

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2.ろうけつ染めについての解説

ろうけつ染めとは蝋を溶かしたもので生地にマスキングを兼ねた描画を行い、染め上げる技法です。独特の雑味や味わい深い表現を出しやすいのが特徴で、複数の色で染めるには工程の都合上、蝋塗りと水洗いを繰り返さなければならないため、制作には根気が求められます。また、蝋を溶かす温度は低ければすぐ固まってしまい、高ければ素材を傷つけてしまうため、丁寧かつ計算して行わなければいけません。ろうけつ染め作品は職人の手仕事で作られることがほとんどで、点数の少ないものや著名の作家が制作したものは価値が高くなっています。

3.ろうけつ染めの歴史

ろうけつ染めの起源は諸説ありますが、型染めや絞り染めと同様に古代中国から伝わった技法と見る説が有力です。2世紀前後に制作されたろうけつ染めが中国のウィグル地区で発掘されていることから、国内の天平時代に制作された作品は中国から伝来した技法を用いた可能性が少なくありません。ろうけつ染め自体は描画表現の技法であるため、京友禅のテイストでろうけつ染めを行う蝋纈友禅という作品ジャンルも誕生しています。また、海外でもろうけつ染めは広く伝来されており、少数部族の美術品にも同技法が確認されました。

4.ろうけつ染めの買取査定ポイント

ろうけつ染めは作家のネームバリューや制作時期、点数はもちろん、保存状態によっても値段が大きく変動します。傷みやシミが無く、状態が良好ならば高値買取も期待しやすいでしょう。著名な作家による作品ならば真作の証明である各付属品の有無も査定で判断されます。

代表的な査定ポイント
  • 傷みやシミ、汚れが無く状態が良好かどうか
  • サイズの調節や加工がしてあるかどうか(手を加えていないものが望ましい)
  • 作家の評価やネームバリュー
  • 付属品の有無
  • 製作時期や製作点数

5.ろうけつ染めの取引相場価格

着物の価値は製作した作家や素材、品物の状態によって変動します。例えば、多数の帯物や袖物を手がける作家である田内康近によりろうけつ染めされた名古屋帯は15,000円の価値が付けられました。こちらは幅30cm、長さ360cmの作品でろうけつ染めで重ね格子模様が表現されたものとなっています。全体的に目立つ傷みは見当たらず状態は良好でした。また、絵画的なテイストが人気を博している作家である皆川月華によるろうけつ染めの袖物(単衣)は約26,000円で取引されています。この作品は身丈160.5cm、裄丈67cm、袖丈51.5cmで、ろうけつ染めを用いた細工と模様が特徴です。多少シミが見られましたが、作品の美的要素に影響するような大きな難はありませんでした。

6.ろうけつ染めの買取についてのまとめ

ろうけつ染めは中国から伝えられた蝋を使用する染色技法です。蝋でマスキングをして色を落としこむことで、蝋を削った部分が模様として浮き立ちます。色数が増えるごとに作成の手間や難易度が増加するため、大作を制作するには相応の経験と技術が必要です。ろうけつ染めは古くから制作されているジャンルなので、様々な作品が存在します。品物の中には歴史的価値を持つものやプレミアが付くものも存在するので、ろうけつ染めをお持ちの方は買取査定を業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

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