笠間藍染(かさまあいぞめ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.笠間藍染を売りたいお客様へ

笠間藍染は、現在では非常に貴重となった天然の藍染め製法で作られる藍染めです。毎日発酵の泡が浮かぶ藍壺から生まれる藍染めは、深みのある微妙な色あいとしっかり染め上がるので、最近、特に脚光を浴びてきています。この天然の生きた藍染料から染める技法は日本全国でもわずかで、奈良県では下笠間の井上家だけで非常に価値が高く、全国から注文が殺到して市場には出回らないという藍染めです。

このページの目次

2.笠間藍染についての解説

笠間藍染めは、奈良県宇陀市室生の笠間で作られている藍染めのことをいいます。笠間藍染めは、今でも天然の藍染め技法にこだわった染めを行っているというのが特徴です。土間に置かれた使い込んだ藍壺に、藍の葉を発酵させた藍玉と木炭、石灰、水などの材料を混ぜ合わせ、自然発酵させて染料をつくります。大切に受け継がれてきた、この藍壺から生まれる天然の藍染めには、防虫、鎮静、解毒の作用があるほか、止血の作用があることから、武士の着物から絣などの野良着、江戸の町人の着物から暖簾、寝具と縁起がよい染めとされたのです。現在は1軒のみ、下笠間で4代続いた紺屋の井上家によって守られており、大変希少価値のある藍染めです。

3.笠間藍染の歴史

藍染めは世界最古の染め技法といわれます。日本に伝わったのは約1500年前で、飛鳥から奈良時代の頃に中国から韓国を経由してきたといわれています。そして笠間藍染の始まりは江戸時代に奈良県宇陀市笠間の農村で、冬の農閑期に野良着や衣服などを作る糸を染めたのが始まりでした。江戸時代は、藍染め絣の着物や暖簾、寝具など生活小物が大流行しましたから、笠間でも多くの紺屋が立ち並んでいました。最盛期には奈良でおよそ25軒、室生村で5軒ほどの紺屋がありました。しかし、明治以降は化学染料が出回ると、天然の藍染め工房は減っていき、伝統的な技法を残す紺屋は奈良県で笠間の井上家1軒だけとなりました。平成16年に笠間藍染の後継者になった井上加代氏が130年以上続く紺屋で、笠間藍染を守っています。

4.笠間藍染の買取査定ポイント

笠間藍染は、奈良県宇陀市室生下笠間で生産されたものかが重要です。織元や工房がわかれば、なお良いでしょう。もちろん作品の状態も査定に影響してくるので、良い環境で保存しておきましょう。

代表的な査定ポイント
  • 宇陀市の笠間の紺屋で作られたものかどうか(証紙があれば尚良し)
  • 織元や工房が明確かどうか(井上家によるものであれば尚良し)
  • 天然の藍染料の染めかどうか(天然藍100%かどうか)
  • 保存状態は良好か(変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど)

5.笠間藍染の取引相場価格

相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。しかしながら笠間藍染めは昭和の高度成長期までに、ほとんどが廃業してしまい、現在は1軒のみとなっています。最近は天然の藍染めを求める人が増加してきており、全国からの注文で染めを行っている状況なので、市場にはほとんど出ない貴重なお品です。もし市場に出回った際には高額で買い取りが成立する可能性があります。

6.笠間藍染の買取についてのまとめ

笠間藍染は、現在では希少価値となった天然の藍染料から生まれる染めです、高度成長期に何年も注文がない中で、藍壺の染料の世話をし続けた井上家が、奈良県で唯一この技法を守る紺屋です。毎日藍壺の世話をしないとダメになってしまう、天然の笠間藍染は、今では全国から注文が相次ぎ、なかなか市場には出ないものです。もし、古い家の寝具や座布団、絣などで笠間の藍染めが見つかったら、高い値で取引されることになりそうです。

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