栗駒正藍染(くりこましょうあいぞめ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.栗駒正藍染を売りたいお客様へ

栗駒正藍染は宮城県で誕生した藍染法です。一般的な藍染めは材料の醗酵に火による加熱を用いますが、栗駒正藍染は気温の変化のみで醗酵させるのが特徴となっています。また、職人が藍の育成から品物の完成まで、全ての工程で携わるのも栗駒正藍染ならではの取り組み方で、各集落毎にその精神と技術は受け継がれていきました。栗駒正藍染は伝統ある技法なので、需要が高く買取の場では条件の良い取引が行われることも珍しくありません。

このページの目次

2.栗駒正藍染についての解説

栗駒正藍染とは、宮城県栗駒町周辺で発達した藍染め方法です。通常藍染めは藍や各材料を混ぜ合わせたものを人工的に加熱し醗酵させますが、栗駒正藍染は5月頃から7、8月までの気温の上昇で自然的に醗酵させる方法を採用しています。自然醗酵させる方法は冷染と呼称されていましたが、冷やす技法だと勘違いしやすいという声もあり、昭和41年頃に正藍染めと呼び名を改められました。また、栗駒正藍染の特徴としては藍の栽培から染上げまで全工程を職人が担当することも挙げられます。

3.栗駒正藍染の歴史

.栗駒正藍染は奈良時代前後には国内文化としてすでに根付いていたと見られています。宮城県の一部地域の農民は絹織物の着用が長い間禁止されていたので、その分着用物である麻を藍染めする文化が発達・洗練していきました。人工的な醗酵ではなく、気温の変化による自然的な醗酵を用いた染色が特徴ですが、近代化が進むにつれ科学染料の登場と共に栗駒正藍染の生産者は大きく減少しています。現在では僅かな職人しか残っていません。昭和30年にその伝統を受け継ぐ故千葉あやのさんが重要無形文化財技術保持者として選ばれました。

4.栗駒正藍染の買取査定ポイント

栗駒正藍染は状態が良い程価値が高くなります。そのため、保管する際は品物の傷みや劣化に気をつけておくのが望ましいです。著名な作家の作品である場合、真作であることを証明する付属品が備わっていれば条件の良い買取が期待できるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 傷みやシミ、カビ、劣化等があるかどうか
  • 需要のあるブランドや作家作品かどうか
  • 付属品の有無

5.栗駒正藍染の取引相場価格

着物作品の買取金額は作家のネームバリューや素材、品質の状態により変わります。栗駒正藍染の作品は希少価値が高く、取引は頻繁に行われていませんが、同様の正藍染ですと倉吉絣の手織りが46,000円で取引されています。こちらは幅36cm着尺保障の作品で、土地の伝統模様があしらわれています。シミやくすみが見られましたが、全体の美しさを損なわないレベルのものでした。また、出羽米沢木綿による正藍染め浴衣は10,000円の価値が付いています。この作品は身丈164cm、身幅64cmで鮮やかな藍色と抽象的な印象を感じさせるデザインが特徴です。状態も良好で、良品と判断されました。

6.栗駒正藍染の買取についてのまとめ

栗駒正藍染は宮城県発祥の藍染技法です。現在は染色技術の発達や他技術の存在もあり、職人数は大きく減少しています。ただし、その分買取りの場では希少価値が付くことも少なくなく、場合によっては高額での取引が行われることもあります。栗駒正藍染をお持ちの方は買取査定に出してその価値を確認してみると良いかもしれません。

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