紫根染(しこんぞめ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.紫根染を売りたいお客様へ

紫根染は草木染の一つでムラサキという植物を用いて行う技法です。中国に旅立った遣隋使によって技法が伝わったと見られています。天然のムラサキで製作された紫根染は色の深みと気品に溢れ、禁色(きんじき)として高貴な者を象徴するカラーという扱いを受けました。日本では明治維新を機に製作が終了してしまいますが、大正時代に再度製作が行われるようになっています。権力者に贈られた上質な作品も数多く存在し、品物によっては高い金額が付けられることも珍しくありません。

このページの目次

2.紫根染についての解説

紫根染は中国より伝わった草木染の一種です。ムラサキという植物を用いることで上品な紫色を表現できるため、幕府や朝廷への献上品、大名間の贈り物としての扱いが多かったと言われています。古くからの製法では下染めに半年、その後の絞りを十数回、そして数年寝かせた上でさらに手を加えるといった複雑な作業工程があり、制作には長い時間と高い技術が必要です。天然物のムラサキを使った最上の品物からムラサキを使わない紫根染、いわゆる偽紫と呼ばれるものまで、紫根染といってもさまざまな種類が存在しています。

3.紫根染の歴史

紫根染は中国へ遣隋使が向かったのを機に伝来された染色技術です。ムラサキという植物によって染め上げた品物は高貴さを象徴する紫色になることから、時代ごとの権力者に向けて生産されることが多々ありました。幅広い地域で盛んに制作された時期もありましたが、明治時代になると国内情勢の影響で制作は一度中断されてしまいます。大正時代に藤田謙の手によって再興し、絞り技術を組み合わせるなどして新たに洗練されていきますが、現在では合成染料の発達やコスト、手間の事情もあり昔ながらの製法を行っている職人は数少なくなってしまいました。

4.紫根染の買取査定ポイント

紫根染は作家のネームバリューや制作時期、点数はもちろん、保存状態によっても値段が大きく変動します。傷みやシミが無く、状態が良好ならば高値買取も期待しやすいでしょう。著名な作家による作品ならば真作の証明である各付属品の有無も査定で判断されます

代表的な査定ポイント
  • 傷みやシミ、汚れが無く状態が良好かどうか
  • サイズの調節や加工がしてあるかどうか(手を加えていないものが望ましい)
  • 作家の評価やネームバリュー
  • 付属品の有無

5.紫根染の取引相場価格

着物の価値は制作した作家や素材、品物の状態によって変動します。例えば紫根染浴衣で総絞りの作品は52,000円の価値が付きました。こちらは身丈160cm、裄65.5cmの品物で、美しい模様が特徴的です。色焼けや傷みは多少見られましたがデザイン性にほぼ影響ないため、高い金額での取引となっています。また、紫根染の九寸名古屋帯は約40,000円の価格が付けられました。この作品は長さ358cm、幅31cmで大きく表現された花柄と気品のある紫が調和した優美なものとなっています。状態も悪くなく、価値を下げる要素はあまり見られませんでした。

6.紫根染の買取についてのまとめ

紫根染は遣隋使を通して、中国より伝来した草木染技法です。高貴な紫色が特徴的で、権力者たちへの献上品に多く用いられました。技術の継承は明治頃、国内情勢の悪化等により一度途絶えてしまいますが、大正時代を機に再興し、現在は数名の職人が文化保持を行っています。紫根染は権力者の地位を称える品物等高価・高品質な作品も少なくなく、品質や制作者によっては高い価値で買取されることも少なくありません。

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