麻(あさ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.麻を売りたいお客様へ

麻は通気性に優れた織物素材です。日本独自の湿気のある風土と相性がよく、古来より幅広い身分の織物や染物の材料として用いられてきました。基本的に糸の大きさや品質によって制作する対象が分けられており、麻で製作された着物はその爽やかな着心地から気温の高い時期に優れたパフォーマンスを発揮します。麻は庶民の衣類や物に使用されるイメージが目立ちますが、凝った細工や意匠を交えたものならば高値買取も期待できます。

このページの目次

2.麻についての解説

麻は和装の織物に多く使われてきた素材です。現在ではラミーやリネンも麻として表記することが許されているため、麻を用いた品物は今日も国内に多数溢れていることになります。通気性や吸湿性の良さから作務衣や作業着の材料としても麻は有用で、江戸時代では農民、町民の衣類や武士の持ち物に使われています。

3.麻の主な種類

麻は木綿にとって代わられるまでは衣類として各地で利用されていました。そのため、麻の種類にはそれぞれ地域の名前を冠したものが多くなっています。中でも、「宮古上布」と「越後上布」は重要無形文化財にいていされるほどの伝統的織物です。

  • 上布

    細い糸を平織にした麻布です。古くは幕府の上納品とされるほどで、夏の季節に適した高級品です。

  • 宮古上布

    沖縄県の宮古島で織られる上布の一種です。かなりの時間をかけて織られるため、上布の中でも最高級品として知られています。

  • 八重山上布

    沖縄県の八重山郡周辺で織られている上布の一種です。「刷込捺染技法」という技法で白地に施される模様が清涼感を感じさせます。

  • 越後上布

    新潟県の南魚沼市周辺で織られる上布です。宮古上布と並んで上布の最高峰とされ、国の重要無形文化財にも指定されています。

  • 能登上布

    石川県の能登半島で織られる上布の一種です。織元が少なくなっているものの、石川県無形文化財に指定されるほどの上等品です。

  • 近江上布

    滋賀県の湖東地方で織られる上布の一種です。地方に伝わる染色技術が使われ、伝統工芸品として今なお受け継がれています。

  • 福光麻布

    富山県の南砺市で生産された麻布です。手績みの糸で織られる麻布ですが、現在はその技術保持者がおらず希少となっています。

  • 奈良晒

    奈良県で生産される高級麻織物です。生平を日に晒して真っ白にしたもので、衣服や茶巾など幅広く利用されています。

4.麻の歴史

麻の歴史は縄文時代の遺跡に麻を用いた痕跡が見られていることから、非常に古い可能性が高いです。弥生時代には神武天皇の政策により広範囲の地域で麻の栽培が行われ、さまざまな用途に扱われるようになりました。後の奈良時代ともなると麻による織物が庶民に定着し、以後は国内の一般的な織物素材として親しまれていきます。安価で水はけの良い麻織物は、農作業や労働を行いやすく、庶民の生活に非常に適していたのです。現代でも、ご存知の通りその性質を生かした商品が変わらず製作されています。 

5.麻の買取査定ポイント

麻を用いた着物作品は品質や状態によって買取価格が変動します。著名な作家作品や希少価値の高い品物であれば相応の扱いが望めるかもしれません。また、付属品が備わっている場合はセットにすることで高値買取を狙いやすくなるので覚えておきましょう。

代表的な査定ポイント
  • 保存状態が優れているか
  • 制作時期や制作点数
  • 使用されている材質
  • 付属品の有無

6.麻の取引相場価格

麻の着物は状態や付属品の有無で買取金額が変わります。例えば、苧麻(ちょま)紺上布を用いた夏物単衣は101,000円で取引されました。こちらは身丈155cm、裄66cmのサイズで、沖縄県名産である宮古上布を用いた涼しげな一作となっています。琉球藍染を用いて、手織りで制作されている等職人技術の高さが評価され着物作品としては高値が付けられました。また、琉球藍型を用いて制作された麻の名古屋帯は約86,000円の値が付いています。この作品は長さ365cm、幅30.5cm程度で、鮮やかな色合いと麻の材質が爽やかな雰囲気を演出しています。状態の悪い点が見当たらないため、高価格での買取となりました。

7.麻の買取についてのまとめ

麻は日本古来から親しまれている織物素材です。縄文時代にはすでに国内に存在し、弥生時代では全国的に栽培され庶民の織物材料として扱われました。麻を用いた織物や着物は水はけや吸湿性に優れており、庶民の生活や農作業に非常に適したとされています。高価な麻織物や着物も数多く現存し、取引されているので麻の着物作品をお持ちの方はぜひ一度買取査定を行いその価値をお確かめください。

着物の織物について

織物
織り
優佳良織南部裂織出雲織博多織献上博多織桐生織唐桟織首里織読谷山花織阿波しじら織ミンサー織八重山ミンサー読谷山ミンサー与那国織与那国花織アットゥシ織ざざんざ織羅織唐織米沢織南風原花織波筬織川平織多摩織西陣織保多織小倉織会津からむし織風通織伊兵衛織
米沢琉球紬天鷺ぜんまい紬結城紬大島紬信州紬上田紬松本紬飯田紬伊那紬置賜紬長井紬米沢紬村山大島紬小千谷紬塩沢紬牛首紬郡上紬秦荘紬綾の手紬久米島紬南部紬紅花紬白鷹紬栃尾紬白山紬烏城紬仁田山紬琉球紬
伊勢崎絣十日町絣伊予絣備後絣倉吉絣弓浜絣広瀬絣久留米絣薩摩絣琉球絣肥後絣所沢絣中野絣作州絣
銚子縮小千谷縮岩国縮高島縮明石縮
縮面
浜縮緬江戸縮緬丹後縮緬御召西陣御召白鷹御召
木綿
津軽木綿因州木綿三河木綿丹波木綿知多木綿松阪木綿伊勢木綿遠州木綿会津木綿
綸子銘仙足利銘仙塩瀬黄八丈秋田八丈本塩沢夏塩沢甲斐絹精好仙台平
上布宮古上布八重山上布越後上布能登上布近江上布福光麻布奈良晒
その他
芭蕉布喜如嘉の芭蕉布金襴糸錦佐賀錦葛布ホームスパン藤布丹波布科布白石紙布