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1.金襴を売りたいお客様へ

金襴とは、漆塗りの紙に金箔を貼った金箔紙を細い糸にして、華やかな文様に織り込んだ織物のことを指します。日本へは鎌倉時代に、中国から僧の袈裟として伝わりました。現在は花嫁衣装打掛や袋帯などに使われる格のある織物です。日本と中国以外には見られない技法を用い、製造に大変手間が掛かるため金襴は稀少な価値をもつ織物といわれます。

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2.金襴についての解説

金襴は、色とりどりの絹糸や金箔金糸を綾・繻子・錦・緞子などの生地に文様を浮き出すように織られ、日本伝統産業品の一つに数えられる織物です。絹糸の染色技術や金箔紙から作る金糸の製造技術は主に西陣で守られています。本来は本金を使って作られる織物が金襴ですが、本金を使わない「無金物(むきんもの)」と呼ばれる織物も含め現在では「金襴」と呼ぶようです。金襴を使った一般的なものでは、掛け軸の表装や婚礼衣装の金襴緞子の帯や打掛、振袖の帯、雛人形や五月人形の衣装があり目にする機会が多いでしょう。

3.金襴の歴史

金襴の金箔紙を織り込む技法は中国の宋の時代(10~12世紀頃)に生まれ、明の時代に発展しました。日本へは鎌倉時代に最初は僧侶の袈裟として渡来したといいます。室町から安土桃山時代になると茶の湯の発達に伴い、金襴は最高地位の織物である「名物裂(めいぶつぎれ)」とされ、茶人たちは競うように金襴の茶入れの仕覆や袱紗を愛したということです。また当時発展した芸能である能の装束としても用いられました。こうして金襴は大阪の堺で生産が始まり、京都の西陣で本格的に制作されるようになります。

4.金襴の買取査定ポイント

金襴はまず西陣で作られたものかどうかが重要です。西陣で出荷された西陣金襴の証紙が張られたものであれば、なお良いでしょう。また本金を用いた金襴には必ず「本金別織」と織り込まれるのでそこも査定ポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 西陣で作られたものであるかどうか(証紙が貼ってあれば尚良し)
  • 本金を用いたものかどうか(「本金別織」と金襴に織り込まれる)
  • 保存状態は良好か(変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど)
  • 金箔紙の金糸と絹糸からできたものかどうか

5.金襴の取引相場価格

相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。例えば100年以上続く西陣の高級織元のとみや織物謹製袋帯で、とみやの中でも最高級のお品を保証する重文の世界シリーズの袋帯は38,500円の値がつきました。こちらは未使用に近く、絹糸100%本金箔の織り込みがついた格式のある彩華瑞宝錦の袋帯です。また西陣織の老舗、陰山織物謹製「箔屋清兵衛」証紙つきの六通柄袋帯は11,556円の値がついています。こちらは着用されたものの状態が非常に良い、本漆金箔が保証された正絹100%の正倉院紅牙尺華文様のお品です。

6.金襴の買取についてのまとめ

織物の中でも金襴は、色彩豊かな絹糸と金箔紙の糸で織り上げた最高の位に入る織物です。そして手の込んだ技法で織られる金襴は西陣の職人でしか作られないものも多く、稀少価値の高い織物です。金襴は未使用に近く保存状態の良い礼装用の袋帯や打掛、茶の湯の仕覆や袱紗がコレクターも多く高値がつきやすいといえます。西陣で出荷されたことが証明される製造者の名や、西陣工業組合の証紙または本金別織が織り込まれた金襴なら、さらに高値査定してもらえるといえそうです。

着物の織物について

織物
織り
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