糸錦（いとにしき）の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ！

1.糸錦を売りたいお客様へ

糸錦とは、無数の色糸や金銀糸を用いて文様を織り出す錦織物の一つです。錦織物は全般に豪華な織物のことを指し、糸錦はその錦織の代表格です。主に袋帯として出荷され現在、京都の西陣や群馬の桐生で生産されていますが、製造される量は西陣が圧倒的に多いということです。西陣の数ある織元の中でも特定の老舗ブランドには、根強い愛好家がいる人気の織物です。

2.糸錦についての解説

糸錦の原型となる織物は、錦織です。錦織は色鮮やかな多色の絹糸や金糸銀糸を自由自在に操り、文様を織り成した生地の総称です。錦織は古くさかのぼって奈良時代には、中国から伝来した唐錦や、日本で造られた公家装束の倭錦がみられます。糸錦は袋帯として江戸時代から製織機を使い京都の西陣でさかんに生産されるようになります。糸錦の特徴は、緯糸（よこいと）で生地の表面に花鳥風月や吉兆文様などの文様が織られ、豪華でありながら、上品な高貴さを表現したことです。現在西陣では、龍村美術織物、川島織物、瀬川織物、陰山織物ほかブランド織元が糸錦の袋帯を生産しており、大変人気の高い織物です。

3.糸錦の歴史

糸錦の原型といえる錦織は、すでに中国の漢の時代（紀元前206年～220年）に織られていました。また日本の正倉院や法隆寺にも古代織物の遺品が見られます。錦織は日本で奈良時代に発展を遂げ、経（たて）錦、緯（よこ）錦で織り出す技法や、各種の錦が誕生しました。平安時代以降、さらにそれは細分化され中国伝来の手法で織る唐錦（からにしき）、公家装束などの織物の倭錦（やまとにしき）、そして糸錦と名付けられた諸種のものが織られてきました。現在錦織の代表とされる糸錦は、安土桃山時代の天正年間に、中国の明時代の製織法を模して西陣で織り始められたということです。生地の裏の緯糸（よこいと）を綴じた糸錦が織られるようになったのは、袋帯を織るようになってからで江戸時代のことです。

4.糸錦の買取査定ポイント

糸錦は西陣か桐生で作られたものかどうかが重要です。西陣や桐生で出荷された証紙が貼られたものであれば、なお良いでしょう。また本金を用いた場合は必ず「本金別織」と織り込まれるのでそこも査定ポイントです。

• 西陣や桐生の高級織元で作られたものであるかどうか（証紙が貼ってあれば尚良し）
• 本金を用いているかどうか（「本金別織」と織り込まれる）
• 保存状態は良好か（変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど）
• 正絹地に絹糸と金糸銀糸で織られたものかどうか

5.糸錦の取引相場価格

相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。例えば西陣の名門織元浅山織物の新品、真珠本金箔使用で花遊の袋帯は40,000円の値がつきました。こちらは真珠を削り散りばめ、本金箔糸でエレガントな桜と藤をデザインしたものです。特許番号付き、真珠本金箔縫込み付きの礼装用の袋帯です。また西陣まいづる謹製、新品の仕立て付振袖用袋帯「翔宝錦」で46,981円の値がついています。こちらは西陣織工業組合証紙付き、橘花映文様のお品です。

6.糸錦の買取についてのまとめ

糸錦は、色鮮やかな絹糸と金糸や銀糸で地の表面に緯糸で織り出した、気品あふれる織物です。現在は振袖、留袖、訪問着などの礼装用の着物に締める袋帯として主に西陣から出荷されています。未使用に近く保存状態の良い礼装用の袋帯にはコレクターが多く高値がつきやすいといえます。西陣高級織元から出荷されたことが証明される製造者の名や、西陣工業組合の証紙または本金別織が織り込まれた糸錦なら、さらに高値査定してもらえるといえそうです。

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