銚子縮（ちょうしちぢみ）の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ！

1.銚子縮を売りたいお客様へ

銚子縮は、江戸時代の中頃に浴衣地として大流行した縞柄の綿織物です。非常に細かなシボという凸凹を持ち、夏は涼しく汗をはじくような、さらりとした肌触りを持っています。銚子縮の特徴の細かで優雅なシボは、本来、大変手間のかかる工程を要します。明治時代に大量生産で品質が落ち、他の繊維に押されたことも原因で、生産されなくなりました。現在は銚子縮の技術の保持者も極わずかという、非常に高く査定される可能性の高い織物です。

2.銚子縮についての解説

銚子縮とは、細かいシボという凸凹を持った藍染め縞柄の木綿織物です。夏は涼しく肌ざわりの良い、それでいて丈夫な銚子縮は、江戸時代中期の花街で通人や粋人の間で大流行しました。特に緻密なシボから生まれる縞柄の優雅さは、「江戸の粋」を表すとして人気だったということです。もとは利根川の河口の町の波﨑で織られた波﨑縞ですが、銚子の商人によって利根川から江戸に出荷されたため、幕末頃銚子縮と名づけられました。銚子縮の特有の優雅な細かいシボは、通常より何倍もの強い撚り（より）をかけることで生まれます。強い撚りをかけた左右の緯糸（よこいと）を糊で固め交互に織り込み、湯で糊を落とすと糸の撚りが戻って銚子縮特有のシボ凸凹が表われます。現在は千葉県指定伝統的工芸品に指定され、銚子縮の技術の保持者である常世田家で伝統を守り続ける、稀少価値の高い織物です。

3.銚子縮の歴史

銚子縮とは、江戸時代の天明年間（1781〜1788）に、利根川河口の波崎の漁師の妻たちが手織りした波崎縮がもとになっています。江戸中期の通人や粋人の間で大流行し、江戸後期には40軒以上の織元と100軒以上の下請けの織手がありました。この下請けの担い手はほとんどが、銚子や波崎付近の農家や漁家の女性達でした。明治以降は大量生産で品質が落ち、他の繊維にも押され大正には衰退し、昭和初期にはほとんど生産されなくなります。第二次世界大戦後、銚子の常世田眞次郎氏がわずかに残る伝承者から技術を習得し、古布を研究して昭和27年（1952）銚子縮の極めて強い撚糸を造る製造機を完成します。それにより銚子縮が復興しました。現在は常世田眞次郎氏の子孫の常世田家がこの技術を受け継ぎ、伝統を守っています。

4.銚子縮の買取査定ポイント

手織りの銚子縮かどうかが重要です。江戸時代の古布か、常世田眞次郎氏の証紙が貼られたものであれば、なお良いでしょう。

• 手織りの銚子縮であるかどうか（証紙があれば尚良し）
• 常世田家の銚子縮かどうか（染め工房が明確なもの）
• 保存状態は良好か（変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど）
• 常世田眞次郎のものかどうか（作家が明確なもの）

5.銚子縮の取引相場価格

相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。例えば反物本場銚子ちぢみ、無形文化財。1反（約11.4ｍ）新品未使用反物は18,000円で取引されました。オークションサイトで買取り相場を調べてみると、ネクタイや袱紗などの小物を含め、平均13,000円程度です。中古の反物が3万円で落札されていますから、シボの加減や縞模様などで高値での取引が期待できそうです

6.銚子縮の買取についてのまとめ

銚子縮は、江戸の粋を表わす縞模様と優雅なシボを持った綿織物です。特に江戸中期に花街で派手に遊んだ通人や粋人たちに好まれました。現在は、大変工程が多く手間がかかるため、千葉の伝統工芸品観や物産館などで小物として見られます。反物の状態の銚子縮は大変貴重なものですので、市場に出したら高値査定される可能性は高いといえます。

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