奈良晒(ならざらし)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.奈良晒を売りたいお客様へ

奈良晒(ならざらし)とは、奈良地方で生産されていた高級麻織物のことです。武士の裃(かみしも)や僧侶の法衣、茶巾などに利用されていました。
1754年に刊行された『日本山海名物図会』では「麻の最上は南都なり。近国よりその品数々出れども染めて色よく着て身にまとわず汗をはじく故に世に奈良晒とて重宝するなり」と評されるほどの質が良く、越後上布などが現れるまでは高級布の代名詞ともされていました。
今では生産数が非常に少なくなっており、希少価値が高いため状態によっては非常に高い買取価格が期待できます。

このページの目次

2.奈良晒についての解説

奈良晒は奈良曝とも書き、麻の生平(きびら)を天日に晒し純白にした麻織物です。
文禄・慶長年間(1592~1615)に奈良地方で生産が始まったともいわれており、主に農家の副業として盛んに製織されていたようです。
作り方としては、農業の手が空く農閑期に糸を作り織り上げたものを灰汁につけて不純物を取り、臼でついて柔軟性をもたせた河原や野原で天日に晒します。こうして日光に当てることで、過酸化水素晒の効果をもたらせることができます。

3.奈良晒の歴史

文禄・慶長年間(1592~1615)に奈良地方で生産が始まったというのがもっとも有力な説のようです。
1611年に出された徳川家康による保護統制策により奈良晒は幕府の御用品として認められ、その質の高さが広く認知されると共に生産数も一気に増大しました。
1732年の『万金産業袋』や、1754年に刊行された『日本山海名物図会』でも麻の最上級品として扱われましたが、幕末に越後上布などに押される形で次第に衰退していきました。

4.奈良晒の買取査定ポイント

奈良晒は麻織物なので、直射日光に晒し過ぎたり、保管の際に何も対策をとらないと黄ばみが目立ち始めてしまいます。
こういった保存状態の良し悪しは、査定の際にはいの一番に見られるポイントとなるでしょう。
また、その他にも縫合のほつれや欠け、作者の署名や箱の有無で査定額が変わる場合もあります。

代表的な査定ポイント
  • 黄ばみ、ほつれや欠けは無いか
  • 作者署名や箱など入れ物があるか

5.奈良晒の取引相場価格

奈良晒は布生地の一種です。どういった品物として利用されているか、保存状態の良し悪しなどで大きく相場が違ってきます。
縦15cm、横29cmほどの青い繊維の混ざった白い茶巾が150円で売買されたこともあれば、「産物奈良晒布」「南部曝平大工曲」「御曝師 佐保利保」としっかり署名の入った、長さ25m57cm、幅35cmでキナリがたった色の明治初期頃の反物が42000円の新古品として売られた例もあります。

6.奈良晒の買取についてのまとめ

奈良晒は文禄・慶長年間(1592~1615)に奈良地方で生産が始まったと言われる高級麻織物です。
幕末にかけて越後上布などに押される形で生産量は減っていきましたが、今でもごく少数の生産は続けられています。
麻織物の一種ですので日光などには充分気をつけて保存することが、高額査定につながるでしょう。

着物の織物について

織物
織り
優佳良織南部裂織出雲織博多織献上博多織桐生織唐桟織首里織読谷山花織阿波しじら織ミンサー織八重山ミンサー読谷山ミンサー与那国織与那国花織アットゥシ織ざざんざ織羅織唐織米沢織南風原花織波筬織川平織多摩織西陣織保多織小倉織会津からむし織風通織伊兵衛織
米沢琉球紬天鷺ぜんまい紬結城紬大島紬信州紬上田紬松本紬飯田紬伊那紬置賜紬長井紬米沢紬村山大島紬小千谷紬塩沢紬牛首紬郡上紬秦荘紬綾の手紬久米島紬南部紬紅花紬白鷹紬栃尾紬白山紬烏城紬仁田山紬琉球紬
伊勢崎絣十日町絣伊予絣備後絣倉吉絣弓浜絣広瀬絣久留米絣薩摩絣琉球絣肥後絣所沢絣中野絣作州絣
銚子縮小千谷縮岩国縮高島縮明石縮
縮面
浜縮緬江戸縮緬丹後縮緬御召西陣御召白鷹御召
木綿
津軽木綿因州木綿三河木綿丹波木綿知多木綿松阪木綿伊勢木綿遠州木綿会津木綿
綸子銘仙足利銘仙塩瀬黄八丈秋田八丈本塩沢夏塩沢甲斐絹精好仙台平
上布宮古上布八重山上布越後上布能登上布近江上布福光麻布奈良晒
その他
芭蕉布喜如嘉の芭蕉布金襴糸錦佐賀錦葛布ホームスパン藤布丹波布科布白石紙布