科布(しなぬの)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.科布を売りたいお客様へ

科布とは、シナノキの樹皮の繊維で織った布です。シナノキの皮を細かく裂き、糸に紡いで織ったものです。天然の茶褐色で、布目が粗くて、水分、湿度に強い織物です。以前は穀物用の袋、農村での作業着、蚊帳、荷縄などに使われていました。現在は新潟県、山形県の一部でわずかに生産されるだけとなりました。大変希少性があり、特に着物通の方にとても人気のある織物です。科布の帯などをお持ちの方はぜひ一度査定を受けていただくことをお勧めいたします。

このページの目次

2.科布についての解説

科布は、平安時代にはすでに織られていたと考えられる記述が『延喜式』の中にあります。綿織物が普及する以前は科、楮、葛などの草木から繊維を取り出して糸を撚って織り上げ、衣装や装飾品として利用していました。藤布、楮布、麻布などの古代織物のひとつとして生産されていました。科布は現在山形県鶴岡市関川、新潟県村上市雷、そして山田熊で作られており「羽越しな布」と名付けられています。2005年には「伝統工芸品」に指定されました。原料の特性上ザックリとした手触り、穏やかで、風雅な特徴があります。

3.科布の歴史

日本では、遠く縄文時代、弥生時代から山野に自生する科、楮、楡、藤、葛、苧麻などの草木から取り出した繊維で糸を作り布に織り上げ衣装や、装飾品として利用してきました。明治以降、紡績技術の発展で綿織物が普及し、原始布の生産がされなくなる中で、山形県、新潟県では農作業着、着流し、漁網、漉し布、敷布、収納布として流通していました。その後の近代化により自家用として細々と生産される状況でした。昭和の後半からこうした地域の伝統工芸品を軸とした地域に活性化の動きや工芸品への需要の高まりから科布の生産活動は拡大しつつあります。とはいえ生産量はやはりまだ少なく、市場に出回っているものは少ないといえます。

4.科布の査定ポイント

科布は山形県鶴岡市関川、新潟県村上市雷、山熊田で生産されており「羽越しな布」として
伝統工芸品指定を受けています。伝統工芸品としての証紙は高額査定のポイントです。シミ、カビ、傷みがあると査定額が下がってしまいます。保存状態の良いか、きれいな状態であるかは大切なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 伝統工芸品としての証書等があるか。
  • 保存状態が良好であるか。
  • 新品、未使用であるか。

5.科布の取引相場価格

科布の取引相場価格は、手織りの八寸名古屋帯の反物で、長さ365cm、幅31cm、色は科布独自の持つ薄茶色ものが135,000円で取引されています。夏の着物に合わせると非常に雰囲気のある装いができる作品です。

6.科布の買取についてのまとめ

科布は古代布のひとつで、近代化に伴い生産は減少しましたが、新潟、山形の両県により伝統工芸品として生産されています。帯に加工されることが多く、科布の帯は通年使うことができますが、夏の上布などに合わせて用いるとお互いの持つ雰囲気が相まって、涼しげな和の装いを引き立ててくれる存在感があります。着物通には、夏の装いのマストアイテムとしてニーズが高いといえます。原料の加工から手作業で行われ、生産量が少ないため希少価値が高いです。お手元に科布をお持ちの方はぜひ、一度査定を受けられることをお勧めいたします。

着物の織物について

織物
織り
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