備後絣(びんごかすり)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.備後絣を売りたいお客様へ
備後絣とは、伊予絣、久留米絣と共に日本三大絣の一つで、江戸末期に広島県の福山市新市から芦田町誕生した絣のことをいいます。備後絣は藍染めが基本ですが、戦前から化学染料を使って、幾何模様から絵絣まで小紋のような柄まで織られ、色絣もあるなど種類の豊富さが特徴です。昭和30年頃には備後絣は日本最大の生産量になりましたが、現在は工房も2社となり少量の生産のため、絣ファンによって高値で取引される可能性が高いものです。
このページの目次
2.備後絣についての解説
備後絣とは、現在の広島県福山市一帯で生産された藍染の木綿絣のことをいいまたす。江戸時代末期の1853年に富田久三郎によって経糸(たていと)の一部を竹の皮でくくり、それを染めて井桁(いげた)絣を考案したのが備後絣でした。藍染は虫や蛇を寄せ付けない効果があり、手で紡いだ綿生地は丈夫で保温性に優れています。そのため備後絣も農村の女性たちの野良着として用いられました。備後絣の特徴は、藍染の紺地に、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で幾何模様や絵柄を織り出し、色絣もあるという、種類の豊富さです。明治には輸入の紡績糸を使うなど品質改良が進み、織柄の美しさや斬新さが注目され、昭和に入ると備後絣は絣生産の7割を占めました。現在も絣の素朴な色彩と織柄は常に新しさを感じさせ、和服だけでなく洋服や小物リメイク用にも大変人気のある絣です。
3.備後絣の歴史
絣は江戸時代の中期から後期の1800年頃、各藩での財政を立て直す対策として製造が勧められるようになり、各地で様々な絣が量産されます。そんな中、備後絣は1853年富田久三郎によって井桁(いげた)模様を織り出す製法が考案され、その後、輸入の紡績糸を使い、様々の備後絣が商品化されました。明治24年に、糸をくくる機械が発明されると明治末には年産44万反までに達します。昭和35年には年間330万反を生産、国の絣生産の7割を占めました。生産工程の大半は家内工業でしたが、昭和の終わり頃には、備後絣を生産する家が少なくなります。現在は、備後絣協同組合は備後絣を福山市伝統的工芸品伝承事業とし、備後絣の存続への試みが行なわれています。
4.備後絣の買取査定ポイント
備後絣協同組合に認定された絣かどうかが重要です。証紙が貼られたものであれば、なお良いでしょう。またアンティークの備後絣は愛好家が多く、状態の良さも査定ポイントです。
代表的な査定ポイント- 備後絣協同組合認定のものかどうか(証紙が貼ってあれば尚良し)
- アンティークの本物の備後絣かどうか(染め工房が明確なもの)
- 保存状態は良好か(変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど)
5.備後絣の取引相場価格
相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。例えば備後絣の古布アンティークの着物は、6,250円の値がつきました。着丈145㎝の木綿厚地で幾何学模様の備後絣でした。また備後絣の反物で証紙付きの、未使用品の本場備後絣11mは5,500円の値がつきました。笑顔絣という柄で正藍による染めの古布でリメイク用のお品です。
6.備後絣の買取についてのまとめ
備後絣は江戸時代にその井桁模様の織法が考案され、その後様々な織り柄模様が誕生した、日本で一番多い絣地です。しかし現在は後継者問題が深刻で広島県福山市では織技法の伝承に努めています。備後絣は洋服や小物のリメイク用にとても人気があります。アンティークの古布や、未使用に近い保存状態の良い絣の着物には高値がつきやすいといえます。備後絣協同組合登録済の証紙付きならさらに高値査定してもらえます。
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