喜如嘉の芭蕉布(きじょがのばしょうふ)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.喜如嘉の芭蕉布を売りたいお客様へ
実芭蕉(みばしょう)と言われるバナナの仲間、糸芭蕉から糸をとり出し布に織りあげる技術は、かつてないほど繊細で、扱いも難しく、いくつもの工程を踏みます。その長く複雑な手間ゆえに織り上げた布・喜如嘉の芭蕉布は、手織りならではの逸品もので、高価であり、人気も高いのです。
このページの目次
2.喜如嘉の芭蕉布についての解説
喜如嘉の芭蕉布は、沖縄県北部の大宜味村(おおぎみそん)喜如嘉で作られている織物です。芭蕉と呼ばれる大きな植物から繊維を取り出し、少なくとも10工程を経て完成します。沖縄では古くから着物の生地として親しまれてきました。その特徴は、風通しのよいさらりとした生地であることに尽きます。湿気の多い沖縄で、薄く張りがある布は体に張り付きにくく、「トンボの羽」とも形容され珍重されていました。喜如嘉ではより良質な糸を採るために、沖縄では自生している芭蕉を栽培し、剪定するなどして大切に育てます。その結果、糸を採取するまでに3年を要するのです。糸芭蕉の栽培から染め、織りまで、すべての工程を地元の素材を使用してそれも手作業で行うため、要する時間は膨大です。芭蕉の木60本を採取し、およそ3ヶ月掛けて、ようやく一反織りあがるのがこの芭蕉布なのです。幻の織物とも呼ばれているそうです。
3.喜如嘉の芭蕉布の歴史
芭蕉布は一説では沖縄で13世紀頃から作られていたと言われています。琉球王朝時代には王族や貴族が上質の芭蕉布を身に付けるため、王府内に「芭蕉当職(ばしょうとうしょく)」という役職が設けられ、王府専用の芭蕉園を管理していました。時代とともに、庶民も芭蕉布を身に付けるようになり、沖縄の各家庭で自家用に作られるようになります。1895年には、無地や縞模様がほとんどだった芭蕉布に、喜如嘉の女性が絣模様(かすりもよう)を取り入れたことを契機に、工芸品として発展します。喜如嘉では農業の副業として芭蕉布の生産が盛んとなり、品評会でも優秀な成績を収めるようになりました。1939年には東京三越で特産品即売会に出品し、喜如嘉の芭蕉布は注目を浴び、広くその名を知られることとなります。さらに第二次世界大戦後、沖縄で途絶えつつあった芭蕉布づくりを工芸に高めたのが、喜如嘉の平良敏子(たいらとしこ)氏でした。平氏は1944年、「女子挺身隊」に参加し、航空機を増産する工場になっていた倉敷紡績工場で働きます。工場の大原総一郎社長は民藝運動に熱心だったことから、平氏らに織物を学ぶ機会を与えたのです。一時は戦火でその技術の灯が消えそうになりながらも、自然と向き合い人の手によって生まれる芭蕉布は、1972年に国の無形文化財に指定されます。こうして喜如嘉は芭蕉布の里として認知され、貴重な織物を今も織り続けています。
4.喜如嘉の芭蕉布の買取査定ポイント
最重要視される点はやはり喜如嘉の芭蕉布であるかどうかです。これを証明するものがあると査定ポイントが上がります。また、品物にシミやカビ、虫食い、擦れなどがあると、査定額は下がります。新品、もしくは新品に近い美品とされるもののほうが査定額が上がる傾向があります。
代表的な査定ポイント- 喜如嘉の芭蕉布であるかどうか(証明書、裏書などがあるとよい)
- 作家ものであるかどうか
- 保存状態が良いかどうか
5.喜如嘉の芭蕉布の取引相場価格
喜如嘉の芭蕉布の単衣(ひとえ)がかつてオークションに出品され、133,000円で落札されています。証紙もなく、中古品でしたが、保存状態が極めてよく、何より一目で喜如嘉の芭蕉布とわかる美品でした。喜如嘉の芭蕉布は重要無形文化財であり、完全な手仕事で同じものが一つとない逸品であることから、希少価値が極めて高く、高値での取引が見込めます。もしお手元にお持ちでしたら、是非お問い合わせください。
6.喜如嘉の芭蕉布についてのまとめ
芭蕉布の作成工程は文明の速度とは逆行するような、まさに手仕事の数々で、今も数百年前とほとんど変わってはいません。地域の特産品から国の無形文化財として認定された芭蕉布は、「幻の織物」と称えられるほど希少性が高く、人気の高いものとなっています。保存状態が良いものであれば市場価値は下がりにくいので、お持ちなら買取に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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