会津木綿(あいづもめん)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.会津木綿を売りたいお客様へ
現在の福島県西部、陸奥国会津郡で育まれた伝統工芸品、会津木綿は、厚みがありふっくらとした質感が特徴です。一般的な木綿の平織物に比べ、縮みにくい性質も持ち合わせています。その風合いは繰り返しの洗濯に耐え、家庭でも取り扱いやすいものとなっています。紺地に白い縞を織り出すものが一般的だったものの、現在ではそのライフスタイルにもマッチするよう、赤や緑などいろとりどりの縞柄が織られています。それゆえちょっとリッチな普段使いとして重宝され、人気が高いのです。
このページの目次
2.会津木綿についての解説
会津木綿がほかの織物と決定的に違うものにしているのはその織り方にあります。経糸(たていと)を小麦でんぷんの液に漬けて固くのり付けし、そこに横糸を織り込んでいくという工程を踏みます。のり付けすると、細かな節が経糸と横糸の間に空気の層を作り、ふっくらとした風合いを生みます。その層はスポンジ層の役割を果たし、生地がたっぷりと空気を含むため、汗をよく吸い込み保温性に優れるのです。
3.会津木綿の歴史
会津木綿の歴史は古く、400年前の天正年間、時の会津藩主、蒲生氏郷公が、産業振興のために綿花の栽培を奨励し、木綿を織ったのがその始まりと伝えられています。寛永4年(1627年)には、加藤嘉明が以前の領国である伊予国松山から織師を招き、会津に技術を広めたとされています。この頃、瀬戸内交易の影響を受けていた伊予国では、外国風の木綿の縞織物を特産品としていました。これらを「伊予縞」(いよじま)と呼び、その織物の技術が現在の会津木綿の特長である多彩な縞模様の素地となっています。寛永20年(1643年)には、保科正之が綿花の栽培を奨励し、藩士の妻女の内職として木綿の織物に励むように勧告までしています。会津では農民の副作物として藍がよく栽培されており、農民の妻女は綿花の手紡ぎを農閑期の冬の間、収入源としていたようです。さらに明治中頃には、紡糸紡績業が発達します。小規模の家内工業や近隣を巻き込んでの小さな産業は、国内の綿糸工場から大量に購入して力織機で大量に生産するほど巨大化します。その結果、明治末期から大正にかけて、会津木綿の生産は最盛期を迎えていました。しかし昭和以降は安価な輸入品や新素材の台頭に追われ、需要も生産は縮小の一途をたどります。福島にあるわずか2社の織物工場のみが生産を担っているというのが現状です。
4.会津木綿の買取査定ポイント
何と言っても最重要視されるのは会津木綿であるかどうかに尽きます。これを証明するものがあると査定ポイントが上がる可能性があります。また、品物にシミやカビ、虫食い、擦れなどがあると、査定額が下がります。新品、もしくは使用感が少なく新品に近いもののほうが査定額が上がる傾向があります。
代表的な査定ポイント- 会津木綿であるかどうか(証明書、裏書などがあるとよい)
- 保存状態が良いか
5.会津木綿の取引相場価格
ハンドクラフトで有名なアパレルメーカー・YAMMA(やんま)産業の会津木綿で作ったスカートやキュロットパンツは女性に人気で、ブティックや雑貨店などで販売会が開催されるほどです。それゆえ、オークションでは中古品の会津木綿の反物が9,250円という高値で落札されました。会津木綿は繰り返しの洗濯でもその風合いや色が損なわれることが少ないため、長きにわたって着用できる品質の高さから、値崩れが少ないのも魅力です。
6.会津木綿の買取についてのまとめ
農閑期の女性の副収入源である手仕事が形になったものが会津木綿でした。いまやその技術を後世に伝承するのはわずか2社ですが、現代のライフスタイルに合わせ、その多彩な縞模様を武器に生き残りをかけています。手仕事の逸品、一つとして同じ織物ができないというのが魅力の会津木綿は、その希少性から人気の高いものとなっています。新品であれば市場価値が下がりにくいので、買取に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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