織りの買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.織りを売りたいお客様へ
織物とは糸を縦横に組み合わせて作った布地のことを指します。織物を作ることやその織り方や風合いを織りといい、完成した作品も技法や産地を冠して「〜織」と呼ぶものが多いとされています。織りのバリエーションは豊富にあり、買取市場においても需要があります。種類によって人気も異なりますが、状態が良好であるならば高額査定が期待できます。今回はその織りについて解説していきたいと思います。
このページの目次
2.織りについての解説
織りの基本は、繊機を使って経糸と緯糸の2組の糸を直角に交差させることです。織物の大半は染色の行程を伴います。染色には大きく分けて、糸の段階で染める「先染め」と、織った後に染める「後染め」があるとされています。織りの着物は「先染め」にあたり、織る前の糸を染色し、その糸を使って生地を織り上げます。染めの着物と比べて固めな手触りが特徴で、外出着や普段着として使われています。
3.織りの歴史
織物は一般的に繊機で製作され、繊機は「はた機」とも呼び、繊機を使って織ることを機織りとも言います。この機織りですが、先史時代から行われ、織物は衣類や寝具、敷物、家具など、さまざまな道具や日用品に幅広く使われてきました。産業革命以前には、自家用の布は各家庭で織られるケースが多く、専門職人による高品質な織物は富裕層が独占していたとされています。
4.織りの買取査定ポイント
まず重要なポイントが着物の状態です。シミや汚れ、カビなどがあるとその分査定評価に影響が出てしまうので査定前に必ずチェックすることをおすすめします。また、箱や共布、保存袋などの付属品が残っているか、証紙や証明書、鑑定書などそのものの価値を証明するものはあるかどうかによっても査定額は変動します。
代表的な査定ポイント- 価値を証明するものがあるか(証紙や証明書、鑑定書など)
- 保存状態がよいか(シミや汚れ、カビなどがないか)
- 付属品は残っているか(箱や共布、保存袋など)
- 人気の作品かどうか
- 素材は何でできているか
- 有名作家の作品かどうか
5.織りの取引相場価格
織りの取引相場価格は、コンディションは良好か、素材は何でできているか、付属品が揃っているか、によって大きく異なってきます。例えば、とある博多織の着物には73,000円の値が付けられました。こちらはサイズが身丈170cm、桁69cm、袖丈57cm、前幅25cm、後幅30.5cm、スレや汚れなどが見られる状態で、淡いグラデーションが見事な一品でした。その他にも、人間国宝の与那嶺貞が手掛けた読谷山花織の着物には約16万円の値が付けられました。こちらはサイズが身丈163cm、桁64.5cm、袖幅34cm、後巾28.5cm、前巾25cm、状態は良好で、渋めな色がベースで施された文様が可愛らしい一品でした。
6.織りの買取についてのまとめ
織りとは、織物を作ることや織り方のことを指します。織りの着物はカジュアルとされており、外出着や普段着として着物好きの人に好まれています。日本各地でさまざまな織り方が生まれており、現在も伝統を受け継いでいます。中には希少となって高値がついている織物もあるので、もし織りの作品をお持ちであればぜひ買取査定に出してみてください。
7.織りの主な種類
織りは全国各地で作られており、それぞれ手法や作り方などが異なります。また織りによっては国の伝統工芸品に指定されているものもあります。
優佳良織
北海道の自然を色彩豊かな織物で表現した染織工芸品です。200~300もの色糸を使用し、高度な染織技法で色と色を重ね作られます。
南部裂織
青森県東部で作られる、使い古した布を細かく裂き、織り込んで、衣類や生活用品へ再生する織物です。
出雲織
島根県安来市を中心に織られている織物の一種です。紺織りから発展した織物であり、技法は江戸時代に確立しました。
博多織
福岡県福岡市の主に博多地区で特産とされる絹織物です。使う生地に厚みや張りがあり、帯としての用途に適します。
献上博多織
博多織の一種であり、その中でも最上の物を指します。江戸時代に福岡藩黒田氏から徳川将軍家に献上した事から命名されました。
桐生織
群馬県桐生市において特産とされる絹織物です。起源は奈良時代まで遡り、江戸時代以降マニュファクチュアを導入し発展しました。
唐桟織
細い木綿糸で、独特の細かい縦縞を織り出した布を指します。棧留縞や唐棧縞とも呼ばれます。
首里織
沖縄県の沖縄本島を中心に生産される伝統的な織物を指します。国の伝統工芸品に指定されています。
読谷山花織
沖縄県中頭郡読谷村で、絹糸や綿糸で染料は福木、琉球藍などの植物染料を用いて作られる織物です。
阿波しじら織
18世紀の末に泡地方で盛んに織られていた「たたえ織」に海部ハナがそれを改良して創案した織物です。
ミンサー織
沖縄の伝統的な織物の一種です。素材は木綿で、たて畝織りにすることで厚みがあって素朴な風合いを醸し出します。
八重山ミンサー
沖縄の伝統的な織物の一種です。素材は木綿で、たて畝織りにすることで厚みがあって素朴な風合いを醸し出します。
読谷山ミンサー
別名「グーシ花織」とも呼ばれ、綿糸を用いた細帯で、模様を表すのに紋棒又は花綜絖を用いて織られます。
与那国織
沖縄県八重山郡与那国町で作られている織物で、独特の風土と手作りによって染め織り上げられた素朴な美しさがあります。
与那国花織
与那国織の一種で、子縞柄と花模様が織り出される直線的な幾何学模様が特徴であり、時代の流れとともに色彩が変化しています。
アットゥシ織
オヒョウなどの木の内皮の繊維を織ったアイヌの織物を指します。耐久性に優れ、織目も細かいとされています。
ざざんざ織
浜松で「民藝運動の父」と呼ばれた柳宗悦に深く共鳴した平松實によって創作された紬の絹織物を指します。
羅織
経糸が隣の経糸に交差したあとさらに反対側の経糸に絡んでいくという複雑な構造を持っている織物です。
唐織
色糸に金銀を交えて絵文様を織りだした織物のことを指します。色糸を浮かして織るので刺繍のような効果があります。
米沢織
山形県米沢市およびその周辺で産出する絹織物です。米沢藩主上杉治憲が越後から織工を招き,製織業を伝えて始まりました。
南風原花織
沖縄県内で採取される琉球藍、福木、テカチ染め等の植物染料を用いることで作られる織物です。
波筬織
帯地および着尺地で、布面が均等によろけ、波上状に織られているものを指します。
川平織
深石美穂という一人の女性によって生み出された織物で、伝統的織物である浮き花織りが有名です。
多摩織
深石美穂という一人の女性によって生み出された織物で、伝統的織物である浮き花織りが有名です。
西陣織
京都の先染め織物を総称した呼び名です。西陣とは応仁の乱で山名宗全がこの地で陣営を置いたことから呼ばれるようになりました。
保多織
江戸時代に香川で生まれた織物で、「多年を保つ」丈夫な織物としてその名が命名されました。
小倉織
江戸時代の豊前小倉藩の特産物で、縦縞を特徴とした良質で丈夫な木綿布です。シンプルな柄が現代的で人気があります。
会津からむし織
数年前まで「会津上布」と呼ばれ、30年前から織り始められた麻織物です。薄くて軽く、蒸し暑い日本では最上の織物と言えます。
風通織
二重織りの一種で、表裏に異色の糸を使い、文様の所で糸を交換して色の異なる同じ文様が表裏に織り出されたものです。
伊兵衛織
静岡県浜松市旧高林家で織られていたもので、高林家当主の屋号からその名が付けられたとされています。
着物の織物について
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