風通織(ふうつうおり)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!

1.風通織を売りたいお客様へ

風通織とは、西陣や桐生や博多などで織られる二重または三重織の織物のことをいいます。西陣では帯地に、桐生はお召の着物地、博多では博多帯に制作されることが多い織物です。また絽や紗でも織られ夏の着物地として高級品として扱われます。裏表でそれぞれに凝った模様が織られる風通織は高度な技術が必要なため、高値で取引されている織物です。

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2.風通織についての解説

風通織は、二重織といわれる織物で、表と裏それぞれに袋状に一色ずつ織って模様が織り出されます。その二重構造の中を風が通るようだというので、風通と名づけられました。二重だけでなく三重のものもあります。古くからある織の技術で正倉院裂に収蔵されています。格の高い名物裂には糸屋風通などが知られ、着物地には風通縮緬や風通織のお召などがあります。風通織の絽や紗の夏着物は、二重に織られた模様が、絶妙の透けを見せる高度な技術を必要とされ、珍重されます。風通織は現在、主に西陣や桐生、博多などで織られています。また、正絹を原料とする以外にも、最近は羊毛や化繊が出まわり高級婦人服などにも使われています。

3.風通織の歴史

風通織の持つ、多重の多色織の技法は中国ほか世界各地で古く見られる織物です。奈良時代に中国から伝来した浮き織などもルーツといわれており、法隆寺や正倉院にもその織は収蔵されています。風通織らしき織物は、室町時代に文献にありますが、正式には江戸時代の天明年間1781~89年のころ、中国の明から伝えられた技術といわれています。風通織は西陣や桐生の織物の歴史と重なるように、江戸時代から明治にかけ織機の発展とともに、盛んに織られていたものと思われます。現在でもその高度で複雑な織の伝統は、伝統工芸品にも指定されながら、西陣や桐生および博多などで、帯やお召などとして守られています。

4.風通織の買取査定ポイント

正絹の風通織かどうかが重要です。西陣、桐生、博多など生産地の証紙が貼られたものであれば、なお良いでしょう。また、作品の状態も重要な査定ポイントなので、保存には気を付けましょう。

代表的な査定ポイント
  • 正絹の風通織であるかどうか(証紙があれば尚良し)
  • 有名産地の風通織かどうか(織工房が明確なもの)
  • 保存状態は良好か(変色や生地のほずれがないか、箱が残っているかなど)

5.風通織の取引相場価格

相場価格は状態が良いか、どこの工房が生産者かによって大きく異なります。例えば西陣の創業150年の帯屋捨松謹製の風通織名古屋帯は64,630円の値がつきました。こちらは二重経風通織で黒地にリヨンつる花文の西陣織工業組合の証紙付きの新品正絹で、長さ365cm、幅31cmの帯です。また、片山健翠作の風通織の新品お召は38,000円の値がつきました。紫がかった薄グレーで格子柄が織り込まれた正絹の身丈162cmでシンプルで良品となっています。さらに、西陣織工業組合証紙付きの大光謹製風通織袋帯は21,501円の値がつきました。こちらは光琳図八つ橋菖蒲が織り込まれた正絹でできた長さ440cm、幅31cmのお品です。

6.風通織の買取についてのまとめ

風通織は、二重または三重に織られ、それぞれに模様を別織される高度な技術を要する織物です。素材は正絹が本来のものですが、木綿絣にも応用されます。現在は小紋や紬、お召など着物地から帯地と幅広く、季節も夏の絽がありさまざまなシーンに着用される織物です。主に西陣帯や桐生お召、博多の博多帯は高品質ですので、高値で取引されることが期待できます。

着物の織物について

織物
織り
優佳良織南部裂織出雲織博多織献上博多織桐生織唐桟織首里織読谷山花織阿波しじら織ミンサー織八重山ミンサー読谷山ミンサー与那国織与那国花織アットゥシ織ざざんざ織羅織唐織米沢織南風原花織波筬織川平織多摩織西陣織保多織小倉織会津からむし織風通織伊兵衛織
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