献上博多織(けんじょうはかたおり)の着物買取なら無料査定のできるSATEeee着物買取にお任せ!
1.献上博多織を売りたいお客様へ
福岡県の博多で主に生産されている絹織物、博多織は、1976年6月に伝統工芸品に指定されています。機械織で製造される博多織は固くて光沢があり、その質感から、多くは帯に使われますが、現代のライフスタイルに合わせてネクタイや財布などにも使用されています。和装以外にも身に着けられるカジュアルさから、非常に人気があります。
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2.献上博多織についての解説
献上博多織の特徴はその模様にあります。そもそも1600年に黒田長政(くろだながまさ)が筑前を領有するようになってから、 幕府への献上品として毎年3月に博多織の帯地十筋と生絹三疋を献上するようになったことがその名の由来とされる献上博多織ですが、その模様は仏具の「独鈷(とっこ:煩悩を打ち砕くとされる法器)」と「華皿(はなざら:仏の供養の際、散布する花を入れる皿)」とが結合した紋様に、中間に縞を配したものに固定されていました。それまでは単に独鈷、華皿浮け柄と言われていたものが、 それ以来「献上」をその名に冠するようになったのです。
3.献上博多織の歴史
1235年、鎌倉時代に青年、満田彌三右衛門(みつたやそうえもん)は、当時の最先端技術国である宋へと旅立ち、織物を学びます。15世紀の後半には、先祖の彌三右衛門の夢を受け継いだ満田彦三郎(みつたひこさぶろう)が明へと渡ります。帰国後、竹若藤兵衛(たけわかとうべえ)、伊右衛門(いえもん)親子と共に織物の研究に没頭し、改良を繰り返し、厚地で、浮線紋のある柳条が特徴の織物を開発しました。一見、琥珀織(こはくおり)のように見えるこの織り技術が、現在の伝統的博多織の原点となります。江戸時代の幕開けとともに、博多織は黒田藩班から江戸幕府への献上品として選ばれ、その名を全国に知らしめることになります。その時選ばれた文様は博多織の原点である独鈷華皿文様でしたが、以来、この文様を献上柄と呼ぶことになります。明治時代にはジャカード機の導入により技術革新が起こり、文様や商品の多様化も進みました。そして1976年、博多織は国の伝統的工芸品に指定されます。1971年に小川善三郎(おがわぜんざぶろう)、2003年に息子の小川規三郎(おがわきさぶろう)が重要無形文化財「献上博多織」技術保持者となり、名実ともに日本が世界に誇る織物となりました。
4.献上博多織の買取査定ポイント
最も注視されるのは真作の献上博多織であるかどうかという点です。これを証明するもの(証紙)があると査定ポイントが上がります。品物にシミやカビ、虫食い、擦れ、汚れなどがあると、査定額は下がります。新品、もしくは新品に近い美品とされるもののほうが査定額が上がる傾向があります。
代表的な査定ポイント- 献上博多織であるか(証紙や箱書き、裏書などがあると査定に有利)
- 信用あるブランド店またはメーカーの扱いか
- 保存状態が良いか
5.献上博多織の取引相場価格
オークションに出品された長尺の献上博多織は小袋四寸帯でリバーシブルの正絹仕立てでした。新品であったことから6,800円で取引されています。献上博多織の帯は年代や季節を問わず、また、フォーマルにもカジュアルにも使いこなせることから、市場ではとても人気があります。伝統工芸品であるということも市場での信用が高いです。
6.献上博多織についてのまとめ
献上博多織の帯は絹鳴りといって、締めたとき衣擦れ(きぬずれ)のキュッという音がします。そして一度締めるとなかなか緩むことがないとも言います。一方で、緩めた後そのまま放置しておいても自然としわが消えるほど、生地には張りがあります。献上博多織はかつてはお上への献上品で、伝統工芸品であることから、市場での人気は非常に高いのです。お持ちなら、買取に挑戦してみてはいかがでしょうか。
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